ツチニンの使い方がわからない

https://bo-man.hatenablog.com/entry/2020/08/08/023828

ポケモンカードにおける(旧)ひかるポケモンについての色配色(+☆カードのポケモンたち)について @ハンター

この記事はあくまで考察記事である。妄想半分みたいなところがあるので悪しからず。

本記事において、ポケモンカードで出た色違いのカードの配色は正しいものなのか?」ということについて考えていこうと思う。

1.はじめに

ポケモン金銀と現代では色違いポケモンの配色や色が違ったりする。良い例としてリザードンを見てみよう。

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現代の色違いのリザードン 体色が黒く赤色の翼をもつ
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金銀の色違いリザードン 黒…というよりも灰色のような体色に緑の翼が特徴的。

このように、現代と金銀の色違いは大きく乖離したものが数多く存在した。今回はそんなポケモンたちにスポットを当てていこうと思う。

2.「ひかる」カードとは?

知らない方々のために「ひかるポケモン」とは何かを紹介しよう。
基本的に「めざめる伝説」「闇、そして光へ…」の拡張パックに収録されたレアカードの総称である。

収録されたポケモンの一挙すると「リザードン」「ライチュウ」「コイキング」「ギャラドス」「カブトプス」「ミュウツー」「ミュウ」「ヨルノズク」「ハガネール」「バンギラス」「セレビィ」の計11種類となっている。
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(提供:サトヒノさん)

さて、この中で金銀のドットを見た場合、現在と明らかに違う配色のポケモンは4種類。
リザードン
ライチュウ
ヨルノズク
セレビィ
が存在する。

金銀のドット絵やカードのデザインは後述しよう。
※ちなみに、上記4種以外のポケモンは、現在と同じ配色をした色違いのカードとなっている。

3.ひかるポケモンをデザインしたのって誰なの?

このカードたちをデザインしたのは杉森健先生をはじめとした所謂「ポケモンのデザインに携わっている方々」となっている。
つまるところ、「この色違い配色が当時の公式の見解である」といえるんじゃなかろうか。

4.それぞれのカードのデザインと金銀でのドット

いよいよ本題である、カードのデザインとゲームでのポケモンの配色、そして現在の色違いの配色を見ていこう。

4.1.リザードン

リザードンのゲーム内ドットの画像はすでにアップしたため割愛させていただき、ここではリザードンのカードの画像のみを載せていこう。

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(提供:ういさん)

翼は緑で体色は完全な黒…というよりはどことなく灰色や紫のような体色をしていることがわかる。
となるとこのカードは金銀のドット絵を元にデザインされていることがわかる。
ちなみにこのカードの収録は「闇、そして光へ…(2001年4月20日)」であり、ルビー・サファイアの発売日(2002年11月21日)のことを考えると、色違いのリザードンの配色は、GBA以降(現在の配色と同じ)となっていてもおかしくないと思うのだが、GBベースの配色となっているというのは非常に興味深いことである。

追記:どうやら2001年に杉森さんが出したコレクタブルアート「ひかるポケモンとの遭遇」においては現在と同じ配色の色リザードンが書き込まれているらしい。となるとこの時点である程度GBAに出すポケモンの配色は決定していたのだろう。

4.2.ライチュウ

ぶっちゃけ通常色にしか見えないが、それは現在のポケモンの配色である。早速金銀ドットとGBA以降の通常色と色違いを比較すると…

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上が金銀の配色で下がGBA以降の配色。ちなみに左が通常色で右が色違い。

そう、逆になっているのである。そしてひかるライチュウのイラストは下図のようになっており、
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現在の通常色と同様の配色であることがわかる。
ここから、2世代と3世代で色違いと通常色の配色を完全に逆転させたことがわかり、また、リザードンと同様にGB準拠の配色であることが見受けられる。

4.3.ヨルノズク

ヨルノズクの色違いは、アニメでサトシが捕獲したことで有名である。早速金銀ドットから見ていこう。
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ン…こうしてみるとアニメのものとは配色が幾分か違うことが確認できる

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アニメ ポケットモンスター(金銀編) 156話「いろちがいのヨルノズク! ゲットだぜ!!」

次にカードを見ていこう。こちらのイラストは下図の通り。
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(提供:さたくさん)

確実にアニメカラーに寄せているのが確認できる。それもそのはずで、アニメの放映が2000年6月29日となっており、収録よりも大幅に前であるため、納得の配色となっている。

4.4.セレビィ

ぶっちゃけ今回一番話したかった内容であるのだが、まずは金銀ドットでの配色を見ていただこう。

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体色は今と変わらないが、目と羽根の輪郭が青いことがわかる

次に、カードのイラストでの配色を見ていただこう。

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目が緑色であることがわかる

そう、なんと、「ひかるポケモン」の中で、唯一GBA以降の配色が採用されているポケモンなのだ。

こちらも収録は2001年となっており、他のカードとは差がないはずなのだが、なぜかのちの配色が採用されているのである。

話はそれるが、ポケモンクリスタルのゲーム内では、セレビィがゲーム内で入手できるイベントを起こすためのアイテム「ジーエスボール」が配布されている。こちらが最初に配布されたのが、2001年3月29日~5月29日の間となっている。

収録パックの発売が2001年4月20日であるため、ゲーム内での実装から色違いの公開までは僅か22日間であり、ここから考えられることとして、「この短い期間でプレイヤーが色違いを出す、または見る機会は非常に少なく、のちの正しい配色をプレイヤーに認知させたかったのではないか」といった説を提唱したいと思う。

そのほかのカードと比較するとこのカードだけ明らかに異質であり、どのような配色になっているのかという部分では非常に興味深い結論が出せたのではなかろうか。

5.まとめ

・金銀の色違いポケモンは現在の色違いポケモンと比較して、配色が異なるポケモンがいた
ポケモンカードでの色違いイラストは、現在の配色のものもあれば、GB配色を参考にしているものも存在した
・あくまで考察の域を出ないので間違ってるかも

6.おまけ

福田先生に聞いてみないとわからないんですけどスイクン☆とエンテイ☆はおそらくポケモンスタジアムのポリゴンを参考にデザインされたのではないかと考える。
6.1.スイクン
GBAでのグラフィック
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コロシアムのグラフィック
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ポケモンカード
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黒い鬣が特徴的で、この特徴はコロシアムスイクンに見られるものである。
6.2.エンテイ
GBAでのグラフィック
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コロシアムでのグラフィック
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ポケモンカード
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特徴的なのは、赤い瞳を持っていることであり、これはGBA以降のエンテイには見られず、コロシアムの色エンテイのみが持つ特徴と言える。

なお、ライコウGBAとコロシアムで配色に大きな差異はないため、特にこちらでも変わりない。
GBAでのグラフィック
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コロシアムでのグラフィック
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ポケモンカード
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☆さいごに

今回の記事を書く上で画像提供をしてくださった皆さんありがとうございました!

何かありましたらTwitter(@245_SHEERCOLD)までどうぞ