ツチニンの使い方がわからない

https://bo-man.hatenablog.com/entry/2020/08/08/023828

デュエルマスターズ黎明期に存在した幻の環境考察

こんにちは。デュエルマスターズ陰謀論支部です。インビンシブル・リーグ環境は地区予選がDM-06環境、日本一決定戦がDM-07環境でした。DM-07は奇数弾の法則とかハズレ弾とか言われまくってますが、収録カードの一部が非常に強力で、《呪紋の化身》《地獄万力》《メビウス・チャージャー》の3枚により一気に環境が変わってしまいました。


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優勝者の構築も《呪紋の化身》が採用されており、決勝戦は《呪紋の化身》でトリガーを封じながら一気に盾を割り切る形で勝負が決まりました。

さて、ツチニンブログ愛読者ならおなじみの例のデッキについて考えていきます。

こちらの2種のデッキ、勝舞神龍デッキは当時にしては収録が豪華、白カスはゴミという結論になっているのですが本当にそう言い切れるのでしょうか。

何を隠そう、こちら2種デッキの発売日は2003年12月18日、DM-08「超神龍の復活」はその1週間後の2003年12月25日と、1週間の幅があります。

んなもん関係ねーだろとお考えの皆さん、そんなことはありません。この2種デッキ、なんとDM-08収録カードが先行で収録されているのです。

では先行で収録されているカードを洗い出してみます。

【勝舞神龍デッキ】DM-08先行収録
1 × 《紅神龍ジャガルザー》
1 × 《ブルーザー・ドラゴン》
2 × 《肉弾兵ウルティモ
4 × 《紅神龍メルガルス》
4 × 《トット・ピピッチ》

【白凰精霊デッキ】DM-08先行収録
2 × 《日輪の守護者ソル・ガーラ》
2 × 《ソーラー・チャージャー》
1 × 《光器マーシャ》

(うーん格差!w)

《紅神龍ジャガルザー》はリリース当初明らかに単体のカードパワーが抜けていました。小学生当初ルピアジャガルザーでうっかり勝ててしまった読者も多いのではないでしょうか。

また、前弾の《呪紋の化身》との相性が格段に良かったため、その組み合わせ(通称ジャガカース)は2007年くらいまで頻繁に使われていました。どちらも単体で強いので片方欠けてもゲームを決定づけることができます。
そんなジャガカースが使えるとなるとこの1週間の期間というものはとんでもなく大きな意味を持つ1週間となります。


考えてみてください。


この期間にGPのような大型大会があったら。この期間にエリア代表決定戦があったら。この期間に1年間のDMランキングを競う大事なCSがあったら。

そんなときライバルを出し抜くためにジャガカースを使えるとしたら。

きっと《紅神龍ジャガルザー》を追い求めトイザらスイトーヨーカドーおもちゃ屋に競技プレイヤーが殺到し【勝舞神龍デッキ】は一瞬にして品切れ。ヤフオクでは定価の2倍3倍にまで膨れ上がった【勝舞神龍デッキ】や《紅神龍ジャガルザー》の出品が並ぶことでしょう。考えるだけで恐ろしいですね。まさにデュエルマスターズ黎明期の「ガードホール事件」です。
一方ゴm・・・失礼しました【白凰精霊デッキ】は見向きもされず陳列棚に並べられ、情弱な両親が子供の喜ぶ顔を見たいからとクリスマスプレゼントに買ってきて被害者を生み出していたことでしょう。当初の予定通りアガピトスを収録しろ
まあ私のマッマが買ってきたんですけどね

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そんな【白凰精霊デッキ】を救いたい

このデッキすら多分生まれてきた意味があったはずです✨存在意義のないカードなんてありません✨ カードの声を聞いてみましょう!!!!

先述した状況下ではワゴンケース行きを免れない在庫処分デッキとなってしまいますが、第1回殿堂入り施行が2003年12月初頭であったなら話が変わってきます。

《アストラル・リーフ》一色だった環境から一変、新時代は《アクアン》が覇権を握ることになります。大きな違いは《スケルトン・バイス》が存在しないことです。

仮想敵は【アクアンブラック】【アクアンイニシエート】【アクアンハイドロ】あたりになるでしょうか。ここで【白凰精霊デッキ】の先行収録カードである《日輪の守護者ソル・ガーラ》が大きな意味を持ってきます。

【アクアンガーディアン】は第1回殿堂施行後に台頭してきたデッキですが、実はDM-07時点では《蒼天の守護者ラ・ウラ・ギガ》以外の低コストガーディアンは3コストの《晴天の守護者レゾ・パコス》《神魂の守護者シュノーク・ラー》《神速の守護者グラン・リエス》くらいしかプールに存在しませんでした。(5コストに《雷鳴の守護者ミスト・リエス》はあるが、さすがに進化させたくない)
そのため《守護晴天ラルバ・ギア》や《守護晴天アーク・バイン》は本体自体が強くても進化元が充実しておらず、【イニシエート】のが強かったです。
そこに《日輪の守護者ソル・ガーラ》が加入するとメタゲームが大きく揺れることとなります。地味に相手プレイヤーを攻撃できるのも大きく、《守護晴天アーク・バイン》のタップトリガーを使いやすくなります。(※相手プレイヤーを攻撃できないクリーチャーは攻撃対象が存在しない場合タップトリガーを使えない)

アクアン環境であるなら《日輪の守護者ソル・ガーラ》を先んじて使える利点はかなり大きいため、このカード目当てに泣きながら【白凰精霊デッキ】を2個購入する競技プレイヤーもいたとかいないとか。全国で【白凰精霊デッキ】が品切れ続出する…と思いきや【アクアンガーディアン】は数あるアクアンデッキの選択肢の1つでしかないこと、DM-08発売後は需要が地の底に落ちることから先述の【勝舞神龍デッキ】品薄ルートよりは悲惨ではないと思います。

目玉カードの《精霊王アルカディアス》は多分鮫トレの材料に使われます かなしいね。