ツチニンの使い方がわからない

https://bo-man.hatenablog.com/entry/2020/08/08/023828

DMS-01 「スターターセット」のトゲ刺しマンドラは「あたり」である

こんにちは、デュエル・マスターズ陰謀論支部です。今回はやや真面目な更新です。


ところで皆さん、デュエル・マスターズ最初のスターターセット、覚えていますでしょうか。読者の中には生まれてなかった人たちも多いんじゃないかな…。ちなみに筆者の推しグループはメンバーが9人いるのですが全員生まれてません。うける


1/2トゲ刺しマンドラ事件 概要

さて、本題に戻ってこちらのスターターデッキ、VRに《ガトリング・ワイバーン》《トゲ刺しマンドラ》のどちらかが収録されています。

収録内容やそれについての細かい考察は以前の黎明期構築済み考察に載っているのでそちらも目を通していただけると大変喜びます。

この2枚を見比べると、《ガトリング・ワイバーン》は見た目もかっこいいし対策なしだとアンタップキラーが強いしで言うことないですが、《トゲ刺しマンドラ》がクソ地味で種族もカスでイラストも暗いしと各所から文句を言われています。ですが、実際そんな思考停止で「トゲ刺しマンドラwwww」とか「わけわからんカード当たったクソが!www」とか文句言っていいスペックなのでしょうか。一度考えてみることにします。
結論から申し上げますと《トゲ刺しマンドラ》の方が《ガトリング・ワイバーン》より強いです。

DM-01収録VRとの比較


《天空の守護者グラン・ギューレ》
《真理の伝道師レイーラ》

《キング・ポセイドン》
《シーマイン》

《妖姫シルフィ》
《ギガルゴン》

《ガトリング・ワイバーン
《ボルシャック・ドラゴン》
自然
《シェル・タワー》
《トゲ刺しマンドラ》

確かに《トゲ刺しマンドラ》は効果がとてつもなく地味です。イラストも暗いですし、種族もパッとしないですし、パワーもそう高いわけではありません。ですが、《ボルシャック・ドラゴン》《シェル・タワー》《シーマイン》のようなどうしようもないカードたちを見ていると《トゲ刺しマンドラ》は別に小学生環境でもそんなボロクソ言われるほどに弱いカードではないと私は思います。

また、《ギガルゴン》《真理の伝道師レイーラ》《キング・ポセイドン》《ガトリング・ワイバーン》《妖姫シルフィ》はのちに似たようなもっと使いやすいカードがリリースされたり、元からスペックが高くはないため使用候補に挙がらなくなります。《天空の守護者グラン・ギューレ》は素のスペックは高かったものの、黎明期はブロッカー冷遇がひどく、時代に恵まれませんでした。
しかし《トゲ刺しマンドラ》だけなぜか似たような効果のカードが少なく、使いやすい上位種のようなカードはDM-17《天真妖精オチャッピィ》までリリースされませんでした。
※《マボロシキリダケ》はパワーが低い上にアタックトリガー、《再誕の森》は呪文、《恵みの化身》はタップトリガー、《フェアリー・スコップ》はクロスギアな上にアタックトリガー

DM-01環境

DM-01環境はスピードアタッカー、進化クリーチャーがいないため、《アクア・スナイパー》《一角魚》があまりにも強力。《ガトリング・ワイバーン》は一生攻撃できません。
《ロスト・ソウル》がDM-01に収録されていれば活躍できたかもしれません。

※2021/11/25追記
あれから実物の紙を用意してDM-01環境をプレイしたのですが、案の定《アクア・スナイパー》《一角魚》の織りなすバウンス環境で火文明が弱いので《ガトリング・ワイバーン》も弱かったです。

また、5文明のうちで火と光が極端に弱く、火文明を採用してる時点でハンデを背負っているようなものでした。

一方の《トゲ刺しマンドラ》は持ち前のパワーと山札を削らずにマナ加速が行える強みから《妖姫シルフィ》耐性とバウンスに対する一定の耐性を持っており、それなりに強カードの地位を保っています。

追記終わり

※2021/12/08追記2
DM-01環境の考察記事を書きました。こちらにも《トゲ刺しマンドラ》《ガトリング・ワイバーン》の評価を記しています。

bo-man.hatenablog.com

追記2終わり

リリースから少し経った近未来での話

DM-10環境ではクリーチャーである点が大きく、《ロスト・チャージャー》《スケルトン・バイス》で落とされた《無双竜機ボルバルザーク》を《トゲ刺しマンドラ》でマナに戻し《母なる大地》で釣ったり、5→7で次のターンから手札またはトップデックで《無双竜機ボルバルザーク》や《地獄万力》《ツインキャノン・ワイバーン》をプレイできたり、マナにある《トゲ刺しマンドラ》を《母なる大地》で出して墓地の《無双竜機ボルバルザーク》をマナに、そこからもう1回《母なる大地》で《無双竜機ボルバルザーク》を出したりできます。
これらの動きは《無双竜機ボルバルザーク》がプレミアム殿堂するまで《トゲ刺しマンドラ》にしかできない芸当です。
《ボルシャック・ドラゴン》は《無双竜機ボルバルザーク》の効果で焼き払われます

というかそもそも《トゲ刺しマンドラ》《無双竜機ボルバルザーク》で2点1点追加ターン2点1点でトリガーなければ勝ちです!!!!!しかもそれを5→7で流れるようにできます!!!!!!!すごい!!!!!!!!

パワーも4000と地味に高いのもポイントで、当時使われていた《バースト・ショット》《灼熱波》を回避できたり、《鎮圧の使徒サリエス》《雷光の使徒ミール》に制圧されません。

「それ《母なる大地》《無双竜機ボルバルザーク》が強いだけだろ」と突っ込まれそうですが、まあその通りです。
ですが《無双竜機ボルバルザーク》抜きにしても5→7の動きができるのが強いのは言うまでもないですし、《再誕の森》と違い、場に4000のクリーチャーが立っているので普通に邪魔だし、墓地→マナでのブーストなので山札の強いカードや欲しいカードが落ちずに済む、《トゲ刺しマンドラ》のマナ加速を絡めて複数のカードをプレイする際、色事故が発生しにくい等々の、考えてみると単体でそんなに弱くないです。

まとめ

以上のことから、「DMS-01《ガトリング・ワイバーン》《トゲ刺しマンドラ》について、どちらか片方が酷評されるほど当たり外れに差があるとは言えない。」と結論づけました。
しかしこの《トゲ刺しマンドラ》、イラストも効果も地味すぎて子供受けが良くないのは否定できないしこの辺は黎明期っぽい試行錯誤感が。どっちも悪くはないけど極端な話《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》か《青銅の鎧》のどちらかがついてくる!!!くらい温度差というか、気まずい雰囲気がありますよね。

《ガトリング・ワイバーン》または《天空の守護者グラン・ギューレ》だと見栄えがいいので文句は言われなかったような気はします。勝舞or白鳳感あるし。

余談

デュエルマスターズ黎明期は一部のカードが極端に強いため効果自体は強いのに対戦で使われていないカードが多くあります。《ガトリング・ワイバーン》はDM-01にしては相当ポテンシャルが高いカードで、《ロスト・ソウル》がプールにあれば盤面制圧で大活躍したはずです。

それがプールに恵まれず使われないのはもったいなさすらあります。このカードに限らずですが、少し悲しいですね