ツチニンの使い方がわからない

https://bo-man.hatenablog.com/entry/2020/08/08/023828

第27回参議院選挙(7/20開催) 投票のすすめ

筆者:stoic
7/20に第27回参議院議員通常選挙が実施される。
第27回参議院議員通常選挙 参院選2025 - 総務省
投票日:7/20(日)
期日前投票:7/4(金)-7/19(土)

選挙があるたびに、是非いろんな人に投票に行ってほしい、と常々思っているのだが、ふと思い立ち、記事を書くことにした。
この記事をきっかけに選挙に行く人が増えたら幸いである。
なおこの記事にstoicの支持政党/政策等は記載していない。

制度としての選挙について

Q&Aの形で大雑把な概略だけ書くが、正確な情報を知りたい人はリンク先(総務省ウェブサイト)や、居住地の役所のホームページを読んでみよう。

Q. 7/20に予定あるんだけど。
Q. 日曜日に行くのめんどいんだけど。
Q. 連休中に行くのだるいんだけど。
A. 期日前投票に行こう。

当日投票に行けない方へ
すでに7/4から期日前投票が始まっている。期日前投票は、「用事がある(略)と見込まれる人」が対象なので、実質的には誰でも期日前投票をしに行くことができる。「連休中は旅行かもしれないから期日前投票いっとこ」も全然OK。「見込まれる」だからね。

Q.持ち物は?
A.投票所入場券。ただし、なくても大丈夫。

自宅に投票所入場券が届いているはずなので、それを持参する。ただし、無くても問題なく投票ができる。僕自身、投票所入場券を無くしてしまうことがよくあるのだが、投票所の受付でそのことを伝えて、選挙人名簿に名前があることを確認してもらって投票できる。この場合、本人確認書類として運転免許証などを提示する。

Q. 7/4~7/20に不在にしてるんだけど。
A. 不在者投票在外選挙制度などを活用しよう。

詳しくないので割愛するが、不在者投票在外選挙制度など、ほとんどの場合において何らかの形で投票をできるフォローが整っている。これをぜひ活用しよう。

Q. 誰が投票できるのか?
A. 18歳以上なら誰でも。

総務省|選挙権と被選挙権
選挙権は原則として、18歳以上の全ての国民が有している。知事選挙や地方議会選挙なんかは追加で「同じ土地に3か月以上住んでる」みたいな条件がつくが、衆議院選・参議院選にはその要件もない。一応、選挙や政治関係の犯罪者が「欠格」していることがあるらしいが、たとえば、税金を滞納して督促状が来てる、とか、交通違反切符切られた、とかで選挙権を失ったりはしない。
権利を失う条件▼
禁錮以上の刑に処せられその執行を終わるまでの者
禁錮以上の刑に処せられその執行を受けることがなくなるまでの者(刑の執行猶予中の者を除く)
公職にある間に犯した収賄罪により刑に処せられ、実刑期間経過後5年間(被選挙権は10年間)を経過しない者。または刑の執行猶予中の者
選挙に関する犯罪で禁錮以上の刑に処せられ、その刑の執行猶予中の者
公職選挙法等に定める選挙に関する犯罪により、選挙権、被選挙権が停止されている者
政治資金規正法に定める犯罪により選挙権、 被選挙権が停止されている者

Q. 投票先を聞かれたらどうするの?
A. 答えなくてよい。

日本では「秘密選挙」が実施されており、誰が誰に投票したか特定できないような形で選挙を行わないといけないという決まりがある。また、公職選挙法には
第五十二条(投票の秘密保持) 何人も、選挙人の投票した被選挙人の氏名又は政党その他の政治団体の名称若しくは略称を陳述する義務はない。
と記載されている。誰に投票したかを聞かれても、誰に対しても答えなくてよい。

個人的な考え

以下は個人的な考え。

Q. 投票したってなにも変わらなくない?
A1.変わることは、ある。

たとえば戦後日本では、衆議院総選挙の結果による政権交代が4回起きている。衆議院総選挙はこれまで50回しか実施されておらず、そのうち8%で政権交代が起きていると思うと結構な確率で「何かが変わる」と言える。変わることの程度や、良し悪しは置いておく。
なお、衆議院は基本的に4年に1回、全員を選ぶ選挙が実施され(衆議院議員総選挙)、参議院は3年に1回、半数を選ぶ選挙が実施され(参議院議員通常選挙)、6年で全員が入れ替わる。

A2. 今回は石破内閣の実質的な信任選挙なので、割と変わるかも。

現在政権を担っている自由民主党公明党の連立与党は、衆議院については2024年選挙で過半数割れを起こしていて、今回の参議院選挙の結果次第では両院で過半数割れを起こす可能性がある。この状況下において、今回、参議院選挙がどのような結果になるのか=国民がどのような選択をするのかは、政治情勢を割と明確に左右する可能性がある。

A3. 変わるかどうかは重要ではない。

日本の国会は、法律を決めるとき、国の予算を決めるとき、外国と条約を結ぶときなど、国としての重要な物事を決断している。例えば内閣総理大臣を誰にするかも、国会が決めている(総理大臣を決めるのは与党ではなく、あくまで国会である)。今回は国会で投票権を持つ国会議員のうち、参議院議員の半数を改選する選挙になる。今回選ぶ参議院議員は6年間にわたり、彼らの意思や相互調整に基づいて、国としての重要な物事を決断するのに一役買っていくことになる。つまり、今後6年にわたり少なからず訪れるであろう国としての決断を委ねるメンツの一部を決める選挙、という見方ができる。
衆議院参議院の性能差についてはここでは述べないが、今回選挙がある参議院は比較的安定性の高い(フットワークが重い)ほうの議会である。

Q. どこに投票すればいいの?
A. 自分で考えよう。あるいは、適当で大丈夫。

選挙公報自治体のサイトに載っていたり、投票所の入口に置いてあったりするので、それを読んで考える、というのがまず一つの手である。最近だと、自分の政治思想を入力すると各政党とのマッチング度合いを診断してくれるサイトなんかもある。

ただ、政策面で決める以外で、例えばこういうのもアリだよ、という例示をしておくと、僕の場合は自身の思想信条と折り合いがつく範囲内で、40代以下の比較的若い候補者に投票するようにしている。これは、自分の国の将来を左右する事柄は若い人が決めるべきだと思うし、若いうちから政治家を志して頑張ろうとしている人を(思想信条のあまり細かいことは問わず)応援したい、と思うため。若いうちから政治家できる奴なんてバイアスかかってるだろ、とかツッコミどころはあると思うけど、それはそれとしてね。

ところで、日本における現行の選挙制度は、大雑把に言うと、
・1890年~ 制限選挙開始
・1925年~ 男性だけの普通選挙開始
・1945年~ 男女ともに普通選挙開始
・2003年~ 期日前投票の制度が開始
・2015年~ 選挙権年齢が満18歳以上に引き下げ

のような経緯で今に至ってきた。それぞれの制度に対する政治的思惑とかはもちろんあるのだろうが、それはそれとして、「18歳以上がほぼ誰でも投票できる」「投票日が割と自由に選べる」の2点で、誰でも気軽に投票をしやすい状況というのは、決して普遍的なものではなく、ここ100年程度、下手したらここ20年でやっと確立された貴重な機会である。せっかくの制度を活かして、ぜひ投票をしに行くと良いと思う。
「せっかくだから投票しに行こう、投票先はよくわかんないから適当でいいや」でも、ほんとに全然構わないと思う。