ツチニンの使い方がわからない

https://bo-man.hatenablog.com/entry/2020/08/08/023828

地球滅亡失敗反省会

筆者:stoic
以下の内容は全てフィクションです。*1

2025年7月5日に地球が滅亡する、というデマが広まっていたが、結局地球が滅亡することはなかった。地球が滅亡するというのはどのような現象なのだろうか。「ある生物を一日にして絶滅まで持ち込む」というのは実はかなり難しいということが知られている。おそらく地球を滅亡させるのも一朝一夕ではいかない大仕事である。例えば、人類が滅亡したところで地球滅亡には程遠い。これまでの地球の歴史上、かなりな種類の生物が滅亡(絶滅)しているが、地球の滅亡には至っていない(当たり前)。地球を滅亡させる一つ単純な方法は、地球を木っ端みじんにすることである。地球が木っ端みじんになれば、「地球は滅亡した」と言っていいと考えられる。
非常に大きいエネルギーを内側または外側から発生させてやることで、地球を木っ端みじんにすることができる。地球の内部的に発生するエネルギーの発露の例としては、地震や火山噴火、少し広くとって、地球人類が作り出す兵器などが挙げられる。
それぞれの威力を検討してみる。

内的要因1:地震

地震の規模を示すマグニチュードというのはけっこう面白い概念で、地震によってどのくらいの長さの断層を動かせるか、に置き換えることができる。マグニチュードと、地震波の形で放出されるエネルギーの間には関係があり、1増えると放出されるエネルギーが32倍になる。断層が動くということは、すごくおおざっぱに言うと、地球が部分的に割れる、ということで、つまり、マグニチュードを滅茶苦茶上げることで、地球全体を割ることができ、「地球を割るにはどのくらいのマグニチュードが必要か?」というのが与太話としてよく計算されており、マグニチュード12の地震を起こせたとすると、動かせる断層の長さが1万kmくらいになり、地球の直径が1万3千kmくらいなので、地球をだいたい割ることができるらしい。
例えば身近な例で、2011年東北沖地震の規模はマグニチュード9.0とされている。すごくおおざっぱに考えると、マグニチュード12の地震というのは威力でいうと東北沖地震の(32^3)倍≒約3万倍の威力になる。なお、現実的には、地球の構造上、起きうる地震の最大規模はマグニチュード10程度であるとされているので、実際は地震で地球を割ることはできない。

内的要因2:噴火

地球上で起きる現象の中で地震に匹敵する威力(?)があるのが火山の噴火である。噴火の規模は目安として噴出物の量で見積もられることがあり、例えば、鹿児島湾&桜島というのは3万年くらい前に爆発した巨大なカルデラ(火山の一種)なのだが、このときの噴火ではだいたい100~1000km3の噴出物が出てきたと言われている。ただ、噴火というのは基本的に陸地を作ったりする側面があるので、地球滅亡という目標設定に対してはむしろマイナスに働きかねない。

内的要因3:人類兵器

人為的にマグニチュード12相当の威力を出せるかどうか考えてみよう。単一兵器として歴史上最強とされているのがツァーリ・ボンバという水爆。この威力はマグニチュードにして8.5~6程度あるらしいので、すごくおおざっぱに、ツァーリ・ボンバ15万発ほどで、マグニチュード12相当の威力が出せるようだ。人類が保有する核兵器は現在1万発くらいと言われているので全く足りない。この15倍の核兵器を作って一斉に起爆しなければならない。15万個の核兵器を作り、スイッチを同時に押すだけでもかなりな人手が要ると考えられる。ちなみに、2024年の日本の新車製造台数が15万台くらいらしい。あと、人類が保有する核兵器は平均してツァーリ・ボンバよりはずっと威力が低いと思うので、すごく大雑把にいって現状の100倍くらいの核兵器を用意しないとマグニチュード12相当の威力は出せない気がする。ここまでの量の核兵器保有しようとすると、その途上で絶滅戦争などが起きる可能性が高い気がする。そうすると地球滅亡には失敗するが人類滅亡は可能かもしれない。また、ツァーリ・ボンバ15万発を用意できたとしても、その威力を余さず発揮するために地球内部に持ち込むというのは中々難しそうである。人類は未だに地下100kmにすら到達することができていないからである(地球の半径は6300km強)。

外的要因1:隕石

約6500万年前の恐竜絶滅したころ、直径10~20kmくらいの隕石が衝突し、マグニチュード11程度の地震が起きたり、高さ300m以上の津波が起きたりした、と言われている。これは地球滅亡すれすれの現象と言えるが、当然ながら地球滅亡には至っていない。ちなみに隕石がぶつかる際、地球に真正面からぶつかるのと掠るようにぶつかるのではかなりダメージ(?)が違うらしい。

外的要因2:大質量天体との接近

天体の重力によって、周りの天体は若干変形する。これを潮汐力と言い、潮の満ち引きもこれで起きている。海もまぎれもない地球の一部で、それが月と太陽に引っ張られて変形しているということである。それなら、非常に大きな(重い)天体を近づけてやれば地球は潮汐力によって粉々にできそうだ。計算は面倒くさいのではぶくが、例えば重い天体の例として、ブラックホールに近づけると潮汐力で地球を破壊できるのではないかと考えられる。
ところで、ブラックホールに近づくと、相対論的効果によって吸い込まれている我々の体感時間は引き延ばされるはずである。全然計算とかしてないけど、もしかしたら地球が木っ端みじんになるまでに、我々の体感では何日もかかるかもしれない。
あと、地球上の軽い物質、たとえば空気、水、生物などは真っ先に吸い込まれそうであり、地球が木っ端みじんになる前に我々は宇宙の藻屑となり、地球滅亡を観察することはできないかもしれない。

結論

地球を滅亡させるのは中々難しく、人類兵器を使う場合は人類の英知を結集して挑む必要がありそうである。地球を滅亡させたかったらブラックホールを作るのが手っ取り早いが、地球滅亡を観察するには宇宙飛行士になった方がいいかもしれないので、宇宙飛行士になる担当、ブラックホールを作る担当で、少なくとも二人で手分けして作業すると地球滅亡を観測することができそう。
地球滅亡ですらかなり困難であり、さらに1日で、となるとほぼ不可能ではないかと考えられる。

*1:引用を整理するのとかめんどくさいので、こう書いとくけど、それぞれの計算だったりに根拠はあったりなかったりする。興味がある人は調べてみよう